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2023/05/25 12:00
1959年にスーダンにイナゴの大群が襲来した際、あらゆる作物に大きな被害が出ました。しかし、その中でニームの樹だけがイナゴに食い荒らされることなく元気な状態を保ち続けたそうです。その出来事をきっかけにニームの研究がスタート。驚くべきその秘密が解き明かされることになりました。
イナゴの大群がニームの葉を食べなかった理由・・・それは、ニームに含まれる有効成分が昆虫の成長ホルモンの働きを阻害するからだということが判明したのです。
そんな話を聞くと「ええっ!?人間やペットには害はないの?」と気になりますよね。
ニームの有効成分であるアザディラクチンは害虫を殺すのではなく、脱皮や変態を促進する成長ホルモンの働きを阻害したり食欲を減退させることで、成長をストップさせ害虫の繁殖を抑制します。
ところが不思議なことにアザディラクチンによって悪影響を受けるのは、植物を食べる昆虫に限られていて、ミツバチなどの益虫や哺乳類が害を受けることはないそうです。“ミラクルニーム”といわれるのも納得できますね。
それどころかニームは何千年も前から南アジアを中心に人々から愛されてきた植物で、あの“インド独立の父”と呼ばれたガンジーもニームのお茶を愛飲していたといいます。
次回のブログでは、ニームがどんな風に人々の暮らしの中で役立ってきたかをお伝えします。